米航空宇宙局(NASA)は18日までに、最大6日間にわたり宇宙服を着続けた場合の排せつ物の処理
方法について解決策を募る「宇宙うんちチャレンジ」の受賞者を発表した。最優秀賞に輝いたのは米空軍
所属の医官の男性で、鍵穴手術の知識を生かし、宇宙服のまたの部分に設置した小さな穴からカテーテル
などを挿入するデザインを考案した。
飛行士は与圧された宇宙船内であればトイレを利用し、数時間程度の宇宙遊泳では特別な大人用おむつを
着用している。ただ、今後想定される火星への飛行では、緊急事態の発生時に飛行士が宇宙服のまま数日
間作業することも考えられ、感染症予防の観点から排せつ物の処理が課題となっていた。
今回のコンペはNASA傘下の組織が企画。クラウドソーシングによる発明の支援団体「HeroX」が
主催した。
コンペの狙いは、長時間にわたり宇宙服に着続けた場合に飛行士の体から排せつ物を除去するための、
安全かつ医学的に妥当な解決策を見つけること。「最大で連続144時間(6日間)にわたりふん尿や経血
を処理するシステム」の発案を求めた。
最優秀賞に輝いたのは米空軍の航空医官サッチャー・カードン氏。鍵穴手術の知識を生かしてデザインを
考案した。同氏のデザインでは、宇宙服のまたの部分に気密性を保つ小さな穴を設置。そこを通じてカテー
テルや膨張式の差し込み便器などを挿入することが可能だという。
カードン氏は米公共ラジオNPRの取材に、「宇宙服の中に排せつ物をため込んでおくのは良くないと思っ
ていた。そこで、どうすれば宇宙服の内外を簡単に行き来できるか考えた」と言及。「今は動脈カテーテル
で心臓弁を取り換えることまでできる。それならば、少量の便を処理することもできるはずだ」と話した。
報道声明によれば、コンペには150以上のチームから1万9000人が参加登録し、5000件以上の案
が寄せられた。
以下ソース
http://www.cnn.co.jp/special/science/35096798.htm...
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