騒音を抑えた超音速機の開発を進める米航空宇宙局(NASA)は、今年11月以降、米テキサス
州の上空で米軍の戦闘機を使い、騒音の実験を行う計画を明らかにした。
NASAは米航空機大手ロッキード・マーチンと共同で超音速機を開発中。実験機は「Xプレー
ン」と呼ばれていたが、最近新たに「X59 QueSST」と名付けられた。
超音速機の開発では、衝撃波による爆音を抑えることが大きな課題とされてきた。NASAの航空
工学エンジニアによると、X59でも衝撃波は生じるが、それが重なって爆音になるのを防ぐ形状
が工夫されている。X59が上空を飛ぶと、地上では爆音の代わりに「バタバタ」という、ほとん
ど気にならない程度の音が聞こえることになるという。
11月の実験では、メキシコ湾に面したテキサス州ガルベストンの上空から、海軍の戦闘機
「FA—18ホーネット」を音速で急降下させる。この時に生じる爆音は海上に抜け、地上には
X59で想定されるのと同じ「バタバタ」音だけ届くと考えられる。
地上では約500人の住民が、音が聞こえたかどうか、聞こえた場合はどの程度の騒音だったかを
記録する予定だ。騒音が問題のないレベルだと確認できれば、X59の開発は2021年完成の目
標に向け、大きく前進することになる。機体が完成した後は、米国内の別の都市などでさらに飛行
実験を重ね、地上からの情報を集める計画だという。
かつて英仏が開発した超音速機、コンコルドは商業飛行を実現したものの、騒音やコストの問題が
重なり、03年を最後に全機が退役した。だが最近になって、複数の新興企業などが騒音を抑えた
新たなモデルの開発に乗り出し、改めて関心が高まっている。
今後10年以内の実用化を目指す米ブーム・テクノロジーには、日本航空が昨年、1000万ドル
(約11億円)を出資した。米スパイク・エアロスペースは年内に試験飛行に…以下ソース
https://www.cnn.co.jp/fringe/35121932.htm...
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