RNAからDNAを作ることに成功
▼ページ最下部
001 2021/06/17(木) 02:18:53 ID:dZf75TTbn2
人間の細胞もRNA配列を元にDNAを合成する能力があるようです。
6月11日にトーマスジェファーソン大学の研究者たちにより『Science Advances』に掲載された論文によれば、人間の細胞にも存在する「ポリメラーゼ・シータ」はRNA配列からDNAを合成できる可能性があるとのこと。
RNAからDNAが作られるという結果は、既存のセントラルドグマの流れを逆行できる可能性があり、生物学全体に大きな影響を与えることになるでしょう。
しかし、いったいどんな理由で、人間の細胞に逆転写能力が必要とされていたのでしょうか?
----------
今回の研究により、人間の細胞が持つポリメラーゼ・シータに、RNAからDNAを合成する能力があることが示されました。
生命全体の設計図(DNA)に取り返しのつかない傷がついた場合、部分設計図(RNA)を元に修復を行うという戦略は合理的と言えるでしょう。
ただ今回の研究で細胞に対して与えられたRNAは人工的なものであり、自然な生体内部で実際にRNAからDNAが合成されているかは、さらなる検証が必要です。
また外部的なRNAを元に合成・修復されたDNAが、核内DNA(細胞のゲノム)に取り込まれるかも未知のままです。
しかしポリメラーゼ・シータの逆転写能力が明らかになったことで、今後は核内DNAとの関係や遺伝性も明らかになっていくでしょう。
RNA配列を元にしたDNA修復が人間本来の能力であるならば、DNAの損傷を伴うがんなどの病気に対してRNAとポリメラーゼ・シータに焦点をあてたアプローチは、有効な新薬開発につながると期待されます。
以下略
https://nazology.net/archives/9104...
返信する
005 2021/06/17(木) 23:25:34 ID:PFnix51H1k
006 2021/06/28(月) 01:47:29 ID:jnej3oWj7c
これで生命の起源についてのRNAワールド仮説が更に有力になったのかな?
返信する
▲ページ最上部
ログサイズ:3 KB
有効レス数:6
削除レス数:0
レス投稿