機体はダンボール製 お値段は1機あたり30万円
2026年2月にシンガポールで開催された航空防衛展示会「シンガポール・エアショー2026」で、日本のテック系スタート
アップ企業「AirKamuy(エアカムイ)」が、世界でも珍しいスタイルのドローン「AirKamuy 150」を出展し、会場で
大きな反響を呼びました。このドローンの特徴を一言でいうと、“段ボール製”なのです。
「AirKamuy 150」は全長が約1メートルの固定翼型ドローンで、約1.5kg程度のペイロード搭載能力と、約80kmの飛
行能力(飛行時間は約1時間程度)を有します。最大の特徴は機体全部がダンボールで造られていることで、1機あたりの
コストが約30万円と安価な点です。素材は標準的な厚さ3ミリの段ボールであり、ノウハウがあれば素材の入手から組み立
て生産まで一般の工場でも可能で、大量生産計画も比較的容易に立ち上げられるそうです。
メーカーでは、安価で使い捨ても可能であることから、射撃訓練でのターゲットドローン(標的)としての売り込みを行っ
ています。昨年には海上自衛隊の護衛艦において、洋上の射撃訓練で試験的に使われた実績もあります。
また、この他にも偵察用ドローンとしての活用も検討されています。特にCBRN(化学、生物、放射性物質、核)を伴った
災害地においても、機体の汚染を前提として運用することができ、災害・テロ対応での活躍が期待されます。
軍隊だけでなく警察組織も注目 ドローン対策に有効か?
今回のシンガポール・エアショーに展示された「AirKamuy 150」は、機体形状を見直した新しいモデルでした。これ
までの機体は胴体と垂直尾翼が左右2つに分かれたツインブームでしたが、今回の新型では一般的な航空機と同じシングルテ
ールに変更されています。
ブースで説明を行っていた「AirKamuy」の担当者によると、胴体の形状変更の一番の理由は単純化による生産性の向上
とのことで、ダンボール製のためこのような改良も容易に素早くできるそうです。
会場には世界各国の業界人や軍・政府関係者が来場しており、展示されたダンボール製のドローンには多くの人々が興味
を持ち、ブースで機体説明を受けていました。
担当者によれば、ドローン訓練の標的機として興味を持つ人が多く、その中には軍だけでなく警察や治安維持組織の関係
者も多かったとのことです。近年、ドローンの爆発的な普及は、犯罪やテロなどの手段に使われる可能性を高めており、
軍隊に限らず様々な政府組織による対応が必要となっています。訓練でのターゲットドローンとしての需要は世界的に高
まっており、安価で使い捨て可能というダンボール製ドローンは、世界中に潜在的なユーザーと活躍の場があるのかも
しれません。
https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/66163d1b034f9c2d85...
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