千葉工業大(千葉県習志野市)のロボット開発チーム「CIT Brains」が、7月に中国安徽省で開かれたロボットのサッカー大会
「ロボカップ世界大会2015」で優勝し、昨年のブラジル大会に続く連覇を果たした。
出場したのは「ヒューマノイドリーグ キッドサイズ部門」。縦9メートル、横6メートルのコートで、高さ90センチ以下で二足歩行する
自律移動型ロボットが4対4で戦う。13か国15チームが集まった。
ロボットは頭部内蔵のカメラでボールを認識し、無線で味方の位置を把握してバランスよくポジションを取る。試合が始まると、メンバーが
できるのは応援とロボットの交代だけ。千葉工大チームは、リーグ戦5試合と決勝トーナメント3試合を無失点で勝ち抜いた。
大会は1997年に始まった。前回使われたボールは、周囲と区別しやすいオレンジ色だったが、白と灰色に変わったため、画像認識機能の向上を
図った。また、コートが毛足のないカーペットから30ミリの人工芝に変わったため、バランス機能を向上させた。チームリーダーを務めた工学部の
林原靖男教授(47)は「春休みもほぼ毎日、開発に打ち込んだ」という。
しかし、現地入りすると、新たな課題が次々浮上。日本で実験を重ねてきた人工芝よりフカフカだったため、ロボットはすぐに倒れた。スピードを遅くして
も、腰を落としても効果なし。会場の照明も暗く、国内では3メートル先のボールを認識できたのに、ほとんど認識できなかった。
初戦開始までの2日間で対応を迫られたが、他チームが足裏をスパイク状にしているのをヒントに足裏を改良した上、プログラムを修正して2メートル50
先ならボールを認識できるようにした。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150814-OYT1T50001.ht...
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