インターネットのあらゆる場所で使われている画像フォーマットのJPEGですが、コピープロテクトが導入されるかもしれません。JPEGの仕様を作成した
Joint Photographic Experts Groupにて議案が提出され、現行の一般的なJPEGにDRMが導入されてコピーが制限される嬉しくない可能性が生じています。
JPEGとは、静止画像のデータを圧縮および展開する方式の一つで、規格制定のために国際電信電話諮問委員会(CCITT)と国際標準化機構(ISO)が設置した
標準作成委員会(Joint Photographic Experts Group)の略称でもあります。その委員会において、プライバシーおよびセキュリティの提案が検討中で、
一般的なJPEGにもDRM(デジタルデータを保護する技術)が導入され、コピープロテクトが実現する可能性が出てきました。
JPEGの後継として規格化されたJPEG2000フォーマットには、電子透かし(著作権者などのデータをデジタルコンテンツに埋め込む技術)が実装済みです。
従来のJPEGでは不得意とされた可逆圧縮にも対応し、圧縮率も優れているフォーマットではありますが、処理速度を度外視してることもあって普及は進まず、
医療画像など限られた分野だけで採用されているのが実情です。
今回の提案は、普通のJPEGフォーマットにもDRMの実装をしようというもの。著作権者などのメタデータを暗号化して埋め込むだけに留まらず、画像の閲覧
やコピーの禁止まで含めた強力な仕様が検討されています。
JPEGはデジカメの保存やインターネットの画像配布に最も広範に利用されているフォーマットであり、DRMが実装された場合の影響は計り知れません。写真
にコピープロテクトがかかれば、ブログやニュースサイトの運営、研究も困難となり、画像が人から人へと伝わることで発想を豊かにするインターネット・
ミームの死滅にも繋がる恐れがあります。
http://japanese.engadget.com/2015/10/16/jpeg...
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