京大、電気から光への変換効率100%を達成できる有機EL材料を開発


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001 2015/10/25(日) 07:36:06 ID:yeIY9ZORnk
京都大学(京大)は10月21日、100%の変換効率で電気を光に変換する有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)材料を高性能化することに成功したと発表した。

同成果は、同大の梶弘典 化学研究所教授、福島達也 助教、志津功將 助教、鈴木克明 研究員らと、九州大学 最先端有機光エレクトロニクス研究センターの安達千波矢 センター長らで
構成される研究グループによるもの。詳細は国際学術雑誌「Nature Communications」(オンライン版)に掲載された。

電気を光に変える素子であり、次世代のディスプレイや照明として期待される有機ELだが、従来は電気から外部に取り出せる光への変換効率(外部量子効率)を高めるためにIrやPtといった
希少元素が必要となっていた。そのため、近年、そうした希少元素を用いなくても高い外部量子効率を得られる熱活性化型遅延蛍光(TADF)材料の研究が進められてきており、2012年には
外部量子効率19.3%を達成した発光材料「4CzIPN」が開発されるなど、高性能化に向けた研究が各地で進められている。

今回、研究グループでは、コンピュータを用いた理論化学計算を活用することで、材料の分子構造と発光特性の相関を解明。その知見を活用し、炭素、水素、窒素のみで構成される新たな分子
「DACT-II」を設計し、幅広い温度領域、輝度領域において、高効率で電気を光に変換することに成功したとする。

実際に同材料を用いた有機ELでは、電気から光への変換効率は最大で100%、外部量子効率も29.6%を達成したとする。また、簡単なマイクロレンズから構成される光取り出しシートを用いた場合、
外部量子効率は最大41.5%を達成したとするほか、3000cd/m2下で外部量子効率30.7%を達成したとしており、この特性により、素子の寿命も長くなることが期待されるとしている。
また、低温から高温まで幅広い領域で高い発光特性を維持できるほか、薄膜状態におけるガラス転移温度も192〜197℃と、高い耐熱性も確認されており、広い温度範囲での利用も可能だという。

なお研究グループでは今後、長寿命化の実証や高特性・高付加価値を有する発光材料の設計・開発などを進めていきたいとしているほか、生体プローブなどの新たな有機デバイスへの展開なども
進めていきたいとコメントしている。
http://news.mynavi.jp/news/2015/10/22/448...

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002 2015/10/25(日) 08:19:58 ID:GILvMwE/TQ
100%ってことは、光っても熱くなったりしないのか?

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003 2015/10/25(日) 08:22:46 ID:tgYd1ucgRI
ELには特殊な電源(交流)が必要(ピーピーうるさい)で、
ELパネルそのものが紫外線に弱くて(曝露では約1年で発光量は1/2以下に低下)、
これらの問題も解決出来てんならすごいかも?

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004 2015/10/25(日) 09:19:23 ID:tobeLtp4Mo
これの逆の作用が出来たらそれこそ大事件だ

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005 2015/10/25(日) 10:03:07 ID:GOHRqtuXW6
そうそう、逆に超高効率光発電パネルが
出来たら凄いのに。

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006 2015/11/05(木) 18:37:37 ID:I9DG9dCNco
チョソがアップを始めました。

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007 2015/11/05(木) 22:47:16 ID:7ZUE9snlfk
>>2
そりゃ熱くなるでしょ。
でも、外部量子効率も改善したらしいから抑えられてるだろうけど。
>>4>>5
耐久性が同じなら、効率が現在の5倍になったとしても耐用年数が1/5に。
コストも効率アップ分に伴うコストが+αされ、現在よりも高くなるだけ。

文末にある
>研究グループでは今後、長寿命化の実証
この記事の最も重要な所が、100%の変換効率達成よりもここ。

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