小形の野鳥「シジュウカラ」には異なる鳴き声を組み合わせて複雑な意味を伝える能力があり、その組み合
わせには「文法」もあることが、総合研究大学院大学の研究で分かりました。ヒト以外の動物で、文章で情
報を伝える能力が明らかになったのは、これが初めてです。
総合研究大学院大学の鈴木俊貴研究員らのグループは、日本に広く生息している小形の野鳥「シジュウカ
ラ」の鳴き声と行動との関係を10年余りにわたって観察や実験で調べました。
その結果、仲間に危険を知らせる場合は甲高い声で「ピーツピ」と鳴くほか、仲間を集めたい場合は濁った
音で「ヂヂヂヂ」と鳴くことが分かりました。また、2つの鳴き声を組み合わせて「ピーツピ・ヂヂヂヂ」
と鳴くことがあり、この場合は、「みんなで集まって天敵を追い払う」という、複雑な意味を伝えているこ
とが分かりました。
さらに、「ピーツピ・ヂヂヂヂ」という鳴き声と組み合わせを逆にした「ヂヂヂヂ・ピーツピ」という鳴き
声を、それぞれスピーカーから再生したところ、組み合わせを逆にした場合は意味が伝わらず、鳴き声の組
み合わせには「文法」があることも分かったということです。
ヒト以外の動物で、文章で情報を伝える能力が明らかになったのは、これが初めてです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160321/k1001045059...
返信する