金や銀を「海底養殖」資源は掘るから育てる時代に


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001 2016/07/25(月) 12:20:52 ID:bJYIHtuiOI
「熱水」と呼ばれる海底の火山活動を利用して金や銅などの金属を「養殖」しよう、という研究が進んでいる。
通常の採掘による方法と比べて環境への悪影響を抑えることができるうえ、鉱石に含まれる有害物質が少なく
精錬にかかる手間を省くことも期待できる。金属資源は育てる時代が近いかもしれない。

■海底の「湯の花」を人工的に育て、金属資源を採取

今年の2月、海洋研究開発機構は東京大学などと、海洋調査船「ちきゅう」から沖縄沖の海底に、ある装置を
投入した。海底から噴き出す熱水を捉え、そこに含まれている金や銅、亜鉛などの金属を取り出す試験を行う
ためのものだ。

日本の近海には石油に代わるエネルギー資源と期待されるメタンハイドレードやレアメタル(希少金属)を含
む泥などが見つかり、今後の開発が期待されている。海底から噴き出す熱水が作るチムニーもそうした海底資
源のひとつ。アリ塚のような形をしており、陸上の温泉地で見られる湯の花のようなものだ。銅や金、亜鉛な
どの有用な金属を多く含む。海洋研究開発機構などが沖縄沖に設置した試験装置は、このチムニーを人工的に
育てて金属資源を取り出すことが目的だ。

この実験を始めたきっかけは偶然だった。熱水がわき出すチムニーの周りに集まる海底の生物などを調べるの
に、人工的に海底に穴を掘削。そこから熱水を噴き出させたところ、急速にチムニーが成長するのを見つけた
のだ。チムニーは1年で7メートルも成長、海洋研究開発機構の野崎達生研究員は「まさか、こんなに成長す
るとは思わなかった」と振り返る。

沖縄沖のチムニーは秋田県の山間部などで採掘されていた黒鉱と呼ばれる鉱石に成分が近く、亜鉛をはじめ
銅、金、銀などの金属を多く含む。品位は鉱山で採掘されていたものと比べても高い方だという。

試験装置には、噴き出している熱水の温度や圧力、流量、できた鉱石の重量を計るセンサーが取り付けられて
いる。熱水に溶けている金属の割合も測定可能だ。「まず穴から出てくる熱水の流量をきちんと押さえたい」
と野崎研究員は話す。ひとつの穴からどれだけの熱水が噴き出しているのかがはっきりすれば、金属がどのく
らいとれるかもわかってくる。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO05093460R20C16A7...

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