「ワームホール」と「量子もつれ」に兄弟説


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001 2016/11/26(土) 22:48:40 ID:kRGOZEhKJ6
物理学には2つの柱となる理論がある。1つは重力の理論で時空の理論でもある「一般相対性理論」。もう
1つは素粒子の理論のベースとなる「量子力学」だ。一般相対論からは「ワームホール」、量子力学からは
「量子もつれ」といういずれも奇妙な物理現象の存在が導き出される。これら2つの物理現象が実は等価で
あるとする仮説を米プリンストン高等研究所のフアン・マルダセナ博士らが提唱、注目を集めている。

■ブラックホール間に近道が存在

一般相対論から導き出される奇妙な物理現象としてよく知られているのは「ブラックホール」だ。ブラック
ホールは、太陽よりもはるかに質量が大きな星が大爆発し、星の中心部が爆縮されることで生じる。ブラッ
クホールの中心には物質密度が無限大の時空特異点があり、ある一定距離より時空特異点に近づくと、物質
はもちろん光さえ抜け出ることができなくなる。この球状の境界面を「事象の地平」といい、それに囲まれ
た球のサイズがブラックホールの大きさになる。

ブラックホールそのものもかなり奇妙な存在だが、一般相対論によると、理論的には、遠く離れた2つのブ
ラックホールを結ぶ一種の近道も存在しうる。それぞれのブラックホールの事象の地平の内側の時空が結び
ついているイメージで、これをワームホールという。ただしブラックホールは存在が確証されているが、
ワームホールは発見に至っていない。

一方、量子もつれは量子力学の理論から予言される物理現象だ。電子などは一種の自転をしていると見るこ
とができ、自転方向の違いに応じて、一方の自転の向きを+1とすると、もう一方は-1と表すことができ
る。電子のペアを考えた場合、左側の電子が+1、右側の電子が-1だとすると、電子ペアは(+1、-1)
という形で表せる。ここで電子ペアが量子力学的に結び付いている場合、非常に不思議なことなのだが、そ
うした電子ペアは(+1、-1)でもあり、(-1、+1)でもあるという状態になる。こうした状態を「量子
もつれ」という。量子もつれの存在は実験的に確かめられており、量子もつれを用いた次世代計算機「量子
コンピューター」の研究開発が世界的に活発になっている。

このように見てくると、ワームホールと量子もつれはまったく異なる物理現象のように思えるが、マルダセ
ナ博士らによれば、これらは同じ現象を別の形で記述したものである可能性があるという。ワームホールと
量子もつれの関連性は量子力学の理論と時空の理論を統合した「量子重力理論」を打ち立てるのに(以下ソース)

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO09780090R21C16A1...

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