宇宙のごみを“漁網”で掃除…「こうのとり」で実験


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001 2016/12/17(土) 20:44:22 ID:TqXasFK8JM
■結び目ないのが技

12月9日、日本の宇宙輸送船「こうのとり」の6号機を載せたH2Bロケットが鹿児島県の種子島宇宙センター
から打ち上げられました。「こうのとり」は、地球の上空400キロ付近の国際宇宙ステーションに物資を補給す
る日本の無人の宇宙輸送船で、今回の6号機は、水や食料などの生活物資をはじめ、実験機器など、合わせておよ
そ6トン分の荷物を運びます。

今回の「こうのとり」で、国際宇宙ステーションの新たな主電源に採用された日本製のリチウムイオン電池が送り
届けられるほか、宇宙エレベーターなど将来の夢の技術につなげる実験用の超小型衛星なども搭載されています。
さらに、JAXA=宇宙航空研究開発機構は今回の「こうのとり」では、深刻化する「宇宙ごみ」を取り除くため
の実験を行います。

「宇宙ごみ」とは、地球の軌道を回っている役割を終えた人工衛星やロケットの破片などのことで、各国の人工衛
星と衝突する危険性が増していて、国際的な課題となっています。

JAXAは、宇宙ごみを衛星でとらえ金属製のひもを取り付けて電流を流し、宇宙ごみを取り除く計画を立ち上げ
ています。金属製のひもに電流を流すと、地球の磁場との作用で軌道を回っていた宇宙ごみを減速させる力が働
き、宇宙ごみは衛星と一緒に地球の重力に引き寄せられ大気圏に突入して燃え尽きると考えているのです。今回の
実験では、宇宙空間で700メートルの金属製のひもに電流を流し、実際に電気が流れるかなどを確認します。

この実験に使われるひもをJAXAと共同開発したのが広島県福山市で100年以上にわたって漁業用の網を製造
している「日東製網」です。定置網や巻き網など1日5トンもの網を製造しています。

この会社で作る網の最大の特徴は結び目がないことです。ひもを結び合わせて網を作ると結び目に力が集中して破
れやすくなります。この会社ではひもどうしをそれぞれの間に通して編み込むことによって、結び目をなくし、網
の強度を3割ほど高めました。

網には凹凸がほとんどないため魚を傷つけにくく、潮の影響を受けにくいのも特徴です。網を編む際に結び目を作
らないことで力が集中するのを防ぎ、強度を高めるという伝統の技術がJAXAの担当者の目にとまり、共同開発
にこぎ着けました。

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