三菱電機の電子ミラー、脳の仕組み応用し後方車両認識


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001 2018/04/05(木) 05:03:40 ID:FwueE2ADkQ
三菱電機はクルマの電子ミラーで100メートル後方の車両を高精度に認識できる技術を開発した。
高速道路などで車線変更する際に後方から近づいてくる車両を認識し、衝突の危険性がある場合には
警告を出せる。100メートルという距離は「業界最高水準」(同社)とする。

■どこまで遠くの車両を検出できるか

電子ミラーは、自動車のバックミラーやサイドミラーをカメラとモニターで代替するシステムを指す。
2016年6月に欧州や日本で認可され、18年から本格的な実用化が期待されている。三菱電機は電子ミラー
に画像認識技術を組み合わせることで、車線変更時に警告を発するなど、システムの付加価値を高めたい
考えだ。

こうした用途では、どこまで遠くの車両を正確に検出できるかが重要になる。後方から接近する車両の
相対速度が50キロメートル/時の場合、後方車両との距離が30メートルのときはわずか2秒で到達して
しまうが、100メートルの距離があれば7秒の時間的な余裕がある。ただ、電子ミラーは広い範囲を確認
できるように広角のカメラを使うことが多いため、「遠方の車両が小さく映ってしまい、画像認識が難し
い」と、情報技術総合研究所知能情報処理技術部長の三嶋英俊氏はいう。

そこで、同社は人間の脳の視覚情報処理の仕組みを応用した「視覚認知モデル」と呼ぶ独自技術を利用し
た。人間の視覚は目立つ物体に対して高い感度を持つ。それと同じように、電子ミラーの画像の中から遠
方にある特徴的な部分を抽出できるようにした。具体的には、「画像の中の遠方の領域から、輪郭線の向
きやコントラストの変化が大きい部分を見つけ出す」(同氏)という。

特徴的な部分をいくつか抽出すると、それらに対して深層学習(ディープラーニング)を使った推論処理
を実行し、それが乗用車なのか、トラックなのかを識別する。車両でないと判断した場合には無視する。
処理を実行する領域を絞り込むことで演算量を削減し、安価なマイコンでも1フレーム(約30ミリ秒)ご
とに処理できるようにした。今回はルネサスエレクトロニクスのマイコン「R-Car H3」を使ったデモを見
せたが、これより性能が低く、安価なマイコンでも実行できるという。

これまでは画像から動き情報を抽出し、近づいてくる物体を検出する手法が一般的だった。この方法では
20〜30メートル後方の車両の検出率が大幅に低下していた。

これに対し、今回の技術では100〜120メートル後方でも検出率が落ちにくいことを確認した。100メート
ルまでの平均検出精度は81%だったが、これは「フレーム間で認識結果にばらつきがあるためで、チュー
ニングによって精度は上げられる」(同氏)。


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27847610Y8A300C1...

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002 2018/04/05(木) 05:49:37 ID:1NcQXwJWlg
>100メートルまでの平均検出精度は81%だったが
これじゃダメなんだよ。
「100%検出できるものではありません、自分の視覚で判断してください」なんて逃げは通じないぞ。
コレがあることで、ユーザーはこの機能を頼って運転するようになるから。
むしろ危険。

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