
【厚生労働省】
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansensho... 以下抜粋
Q カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症とは何ですか?
A カプノサイトファーガ・カニモルサスという細菌を原因とする感染症です。
この菌は動物(イヌやネコなど)の口腔内に常在しています。
この病気は、イヌやネコに咬まれたり、ひっ掻かれたりすることで感染・発症します。
免疫機能の低下した方において重症化する傾向のある感染症です。
なお、動物による咬傷事故等の発生数(注)に対し、報告されている患者数は非常に少ないことから、
本病は極めて稀にしか発症しないと考えられます。
注)犬の咬傷事故については、保健所に報告されたものだけでも年間約6千件もあり、
報告に至らないものを含めるとさらに多く発生していると考えられます。
Q 感染しないために、どのようなことに注意すればよいですか?
A 一般的な動物由来感染症予防の対応と変わりありません。
日頃から、動物との過度のふれあいは避け、動物と触れあった後は手洗いなどを確実に実行してください。
なお、脾臓摘出者、アルコール中毒、糖尿病などの慢性疾患、免疫異常疾患、悪性腫瘍にかかっている方、
高齢者など、免疫機能が低下している方は、重症化しやすいと考えられますので特に注意してください。
Q 日本での発生状況はどうなっていますか?
A 日本においては、これまで重症化した患者の文献報告例が14例あります。
その内容をみると、患者の年齢は、40歳代〜90歳代と中高年齢が多く、糖尿病、肝硬変、全身性自己免疫疾患、
悪性腫瘍などの基礎疾患が見られます。感染原因は、イヌの咬傷6例、ネコの咬傷・掻傷6例、不明2例となっています。
なお、近年の報告が多いのは、臨床現場で本病が認知されてきたためと思われます。
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