◆LINEを使いすぎ、窮屈に?
しかし、最近になってこの状況に変化が表れ始めているようだ。
筆者が、ある高校生から「(友人から)LINEでブロック(やり取りを遮断)されて連絡が取れない」と聞いたのは約2年前のこと。この頃から若者の「コミュニケーション事情」が変わり始めたとみられる。
別の女子高生は、「LINEグループが増えすぎて、日中、メッセージのプッシュ通知が届き続けるので、最近は通知機能をオフにしている」と話す。「気づくと通知が何十件もたまっているけど気にしない。『未読スルー』(メッセージを見ずに無視すること)や『既読スルー』(メッセージを見ても返信しないこと)は普通」と続ける。
とにかく、「文章でのやり取りが面倒くさい」そうだ。LINEでのやり取りにはスタンプも使えるが、どうしても文章の量が多くなりがちで、返信すると相手もまた返してきて、会話がなかなか終わらないのも面倒のようだ。
さらに、その女子高生は「(友だちになることを条件に、LINEのスタンプが無料でダウンロードできる)企業アカウントが増え過ぎて、広告の通知が頻繁にくるのもウザい」と顔をしかめた。スタンプの数が増えすぎて収拾がつかなくなり、最近はダウンロードさえしなくなったそうだ。
筆者は、LINEを利用しすぎたために、逆に窮屈になったのかもしれないと考えている。それが、先述のマクロミルの調査結果の変化にも表れているのかもしれない。
◆若者にはツイッター、インスタが存在感
一方、運営母体の米国企業の経営難が指摘される「Twitter(ツイッター)」だが、日本では相変わらず若者らには活発に利用されている。親しい友だちとはツイッターや、画像共有型のSNS「インスタグラム(インスタ)」で連絡を取ることが多くなったという。
調査会社のニールセンデジタル(東京)の17年の調査でも、18歳以上の「女子学生」(高校生も含む)のうち、49%がツイッターとインスタを併用していると回答したそうだ。
インスタやツイッターにはDM(ダイレクトメッセージ=相手に直接メッセージを送れる機能)がある。ツイッターでは誰にでも見える「オープンな状態」でやり取りすることもあるが、プッシュ通知を使えば特に困ることはないそうだ。
文字より写真や動画がメインのインスタや、オープンな場でのやり取りのため、「必ずしも返事をする必要がない」と感じられるツイッターの方が気楽のようだ。
ソースより抜粋
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20180117-OYT8T50016...
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