元原子力発電環境整備機構理事、元核燃料サイクル開発機構理事 河田 東海夫が反論
9月5日、韓国の科学技術情報通信省は、
東電福島第一原発サイトで増え続けている「トリチウム水」の問題に関し
「隣国として、海洋放出の可能性とこれに伴う潜在的な環境への影響に深刻な憂慮がある」
と記した書簡をIAEAに送付した。
韓国は月城原子力発電所で4基の重水炉を運転していいるが、
この型式の炉は軽水炉に比べてトリチウム放出量が一桁大きい。
月城原子力発電所からのトリチウム年間放出は、トリチウム回収設備の導入や
一部原子炉の停止などで2010年以降半減しているが、
2009年までは400テラベクレルを超えていた。
4基体制に入った1999年10月以降だけで見ても、
累積で6,000テラベクレルを超えるトリチウムを放出してきた。
福島第一原発に貯留されているトリチウム総量は760テラベクレル(2016年3月時点)なので、
月城原子力発電所の累積放出量はその約8倍にあたる。しかもその放出先は日本海である。
こうした事実をふまえれば、韓国が日本のトリチウムにイチャモンをつける資格など全くない。
韓国の科学技術情報通信省の実務レベルの役人はそういう事実関係は承知しているはずだが、
それでも「不都合な真実」には頬かむりし、日本叩きに邁進するのが文政権の方針なのだろう。
http://www.gepr.org/ja/contents/20190909-01...
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