海軍航空戦センター航空機部門(NAWCAD)が、とある特許を取得中だということが話題になっている。
海外軍事ニュース「War Zone」(10月9日付)によると、米海軍が、「小型核融合炉」の特許を出願をしたという。
これは非常に驚くべきことなのだが、まずは核融合炉とは何か説明しよう。
一般的な核“分裂”炉では、不安定で重い原子核を分裂させることでエネルギーを生み出すが、
融合炉では軽い原子である水素やヘリウムによる核融合反応を利用してエネルギーを発生させる。
水素など豊富な資源を活用できるだけでなく、核分裂反応のような連鎖反応がなく、
原理的に暴走が生じないシステムであり、核廃棄物も少ない。まさに夢のクリーンエネルギーなのだ。
だが、事実として、完全な核融合炉はまだ完成していないとされている上、
超高温・超高真空でなければ核融合は起こらないため、巨大な施設が必要となる。
今回の特許は、核融合炉の完成と小型化という2つのあり得ないことを同時に達成してしまっているから驚くべきことなのだ。
確かに、これまでにも小型核融合炉の開発は水面下で行われてきた。
米航空機製造会社の秘密開発部門「スカンクワークス」や複数の民間企業が、
航空母艦や航空機に搭載するための小型核融合炉の開発に取り組んでいるが、完成したという話は聞かない。
そうした中、特許を申請した海軍航空戦センターは、
スカンクワークスの小型核融合炉の欠点を補って、根本的に新しい融合炉を開発したとしている。
この小型核融合炉は、数キロワット〜メガワットの電力で、
ギガワット〜テラワットのエネルギーを生み出すことができるというが、これはとんでもないことだ。
アメリカで最も大きいパロベルデ原子力発電所は4ギガワット、
ジェラルド・R・フォード級の原子力航空母艦が700メガワットしか生み出さないことを考えると、桁違いであることが分かるだろう。
しかも、プラズマ燃焼を引き起こすこともでき、
そうすれば永遠に外部から電力を供給する必要がないとまで……準永久機関と言えるだろう。
(続きはリンク先で)
https://tocana.jp/2019/10/post_118264_entry.htm...
返信する