瀬戸内海「きれい過ぎ」ダメ? 「豊かな海」目指し水質管理に新基準 “水清ければ魚棲まず”


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001 2019/12/08(日) 15:14:09 ID:G5xm3rousg
兵庫県は瀬戸内海の海水について「きれい過ぎてはダメ」と、水質管理に新たな基準を設けました。これまで「きれいな海」を目指して規制してきた海水中の窒素濃度について下限値を設け、下水処理場の水質基準も見直します。「豊かな海」を目指すそうですが、どういうことなのでしょう? (山路 進)

■高度成長期 排水による汚染改善向け法律や規制

高度成長期、阪神や播磨の工業地帯が栄えた一方、工場や家庭の排水で川や海の水は濁り、水をきれいにする法律や規制ができました。

瀬戸内海では植物プランクトンが大量発生し、赤潮が頻発。海の酸素を消費し、浜辺にたくさんの死んだ魚が打ち上げられました。

近畿や中四国、九州の沿岸自治体は瀬戸内海をきれいにするよう求め、1973年に瀬戸内海環境保全臨時措置法が、78年には同保全特別措置法(瀬戸内法)が制定。プランクトンの栄養が増え過ぎた「富栄養化」解消に向け、「栄養塩」とされる窒素やリンの濃度も規制されました。

排水処理技術の向上や下水道の普及もあり、海への窒素やリンの供給はどんどん減少。窒素やリン、水の汚れを表す指標、化学的酸素要求量(COD)は低下し、多い年には120件に迫った赤潮の発生は年約20件にまで減りました。

■海水浄化 漁獲量に異変

ところが瀬戸内の漁業に異変が。年7万〜8万トンほどあった漁獲量(養殖業を除く)が96年以降は6万トン台に減り、質、量とも全国屈指の養殖ノリが色落ちするように。窒素やリンは農作物肥料の主成分で海藻や植物プランクトンの栄養です。それを食べる小魚、大魚と連なる生態系に異常が起きていると指摘され始めました。

沿岸自治体を中心に対策を求める声は高まり、2015年には国会の議員立法で改正瀬戸内法が成立。美しさを求めるだけでなく「豊かで美しい海」を目指す政策へと転換されました。

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016 2019/12/18(水) 17:19:43 ID:1SabqM4V3k
東北のカキ養殖業者が山に木を植えるように、山や緑があれば程良く有機物が流れ込む。
あの辺は瀬戸内工業地域で海沿い開発し尽くしたせいで、人の営み次第で冨栄養と貧栄養、どっちか極端にしかぶれない。
もはや自然のバッファーが働かない状態なのでは?
自然任せじゃ環境を維持できない海ってかなりマズい状態だと思うがな。

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