>>125 表題に「元キャリア官僚が告発する」となっていますが、全章を通じて筆者の業務経験と関連することはほとんど書かれておらず、
公開情報に個人の意見をこじつけているにすぎません。
第1章はコロナ対応について書かれていますが、この方はコロナ対応が始まった時には厚労省を辞めており、中で何が起きていたの
かは何も知り得ません。
報道やホームページでの厚労省の発信内容が自身の考えの方向性に沿っていないことをもって「国民を騙している!」と述べている
にすぎません。
第2章、第3章ではコロナ以外についても書かれていますが、自分は厚労省は間違っていると思う、という一方通行の"お気持ち"に、
「それは天下り先に配慮したからだ」等の憶測を繋げた内容が羅列されており、ここでも筆者の厚労省在籍経験は何も生かされてい
ません。
なお、筆者と同年代で同時期に厚労省の安全衛生部に在籍した人複数に確認しましたが、筆者のことを記憶していた人はおらず、
また厚労省のウェブサイト内を検索しても一切名前が出てこない(課長補佐クラスや係長クラスであっても、複数年所属していれば、
審議会に事務局として出席したとか、事務連絡の照会先になっているとかで何かしら出てくる)ことから、筆者が厚労省でどのよう
な立場でどのような仕事をしていたのかは分かりません。しきりと「官僚が激務というのはウソ。いくらでもサボれる。」とか
「国会陪席は観光気分で大丈夫」と書かれており、国会対応に関する認識も極めて甘いものでしたので、まあそういうお立場で
仕事されてきたのかなと感じました。
なお、筆者の現在の所属は「産業技術総合研究所(神奈川県)」と記載されていますが、これはいわゆる"産総研"として知られて
いる国立研究開発法人の「産業技術総合研究所」ではなく、神奈川県の地方独立行政法人である「神奈川県立産業技術総合研究所」
の所属ですので、ここも誤解がないように注意が必要です。同研究所のホームページでは、2019年当時は電子技術部に所属されて
いたと思われる記載がありました。
まとめると、この本を御購読されるかどうか判断する際は、厚労省に何年か所属していた"らしい"が、既に6年前に退職して今は
神奈川県の地独法で電子技術関連の研究をしている40前後の方が、主に公開情報を引きながら「厚労省はヤバい」という個人的
意見を述べている本である、ということを御考慮されることをお勧めします。
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