東北大学、山形大学、慶應義塾大学の研究チームは今回、アームの先端に小生物を装着して物をつかませる
新たなグリッパーの試作を行いました。
これは小生物が物に触れると自動的に体を閉じる反射運動を利用したものです。
従来のロボットアームでは難しい繊細なグリップ可能になると期待されています。
ロボット工学において、アームの先端に取り付けて、物をつかむ・加工する・ネジを締める・
塗装するなどの動作を行う装置を「エンドエフェクタ」と呼びます。
エンドエフェクタは人間に代わって色々な手作業をしてくれますが、他方で柔らかく壊れやすい物をつかむ
繊細な動作が難しいという課題がありました。
その中で研究チームは「生物そのものをエンドエフェクタとして利用できないか」と思い付いたのです。
チームが生物をアーム代わりに利用できると考えたのは、多くの小生物には物に触れると反射的に把持する習性があるからです。
例えば、寝ている人の鼻にクワガタを近づけると2本のアゴを瞬時に閉じる映像を見たことがあるでしょう。
そこでチームは最初の実験として「ダンゴムシ」を使用しました。
デモンストレーションで小さな綿片を近づけたところ、ダンゴムシは反射的に体を丸めて、見事に綿をグリップしてくれました。
綿をリリースするまでに平均2分間はさみ続けたそうです。
https://nazology.net/archives/12834...
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