Googleのホームセキュリティシステム「Nest Secure」のハブ端末「Nest Guard」にはマイクが内蔵されていた。だがこのことはこれまで技術仕様に記載されておらず、Googleも明らかにしてこなかった。
マイクの存在が判明したのは、GoogleがNest Secureに音声アシスタント機能を搭載すると発表した米国時間2月4日のことだ。そのときまで、Nest Secureの技術仕様にマイクは記載されておらず、Googleがマイクの存在を公表したこともなかった。
Googleは、Business Insiderがいち早く報じた声明の中で、マイクに関する記載が抜けていたのはミスだったと釈明している。
「内蔵マイクの存在を秘密にするつもりは一切なく、技術仕様に記載すべきことだった。これはわれわれのミスだ。これまでにこのマイクがオンになったことはなく、ユーザーがこのオプションを自ら有効にした場合にしか起動しない」と、Googleの広報担当者は米CNETにメールで回答した。
さらにこの広報担当者は、Nest Secureにマイクが搭載されている理由について、窓ガラスが割られた音を検知するなど、今後の機能に利用するためだと説明している。
Nest Secureは、Nestが展開するホームセキュリティシステムで、米国では定価399ドル(約4万4000円)で販売されている。Ringの「Alarm Security Kit」、およびAbode SystemsやSimpliSafeの製品と同じく、Nest Secureはユーザーが自分で設置できるタイプのホームセキュリティシステムで、ハブと複数のセンサー機器で構成されている。Nestは2月に入り、このハブで「Googleアシスタント」の音声機能を使えるようになると発表したが、それまでNest Guardにマイクが内蔵されていることを明らかにしていなかった。
マイクの存在が公表されていなかったとことにより、プライバシーに関する懸念を抱く人もいるだろう。このマイクは、2017年からNest Guardに搭載されていたことになるからだ。プライバシー関連の問題では、Googleは別件でも苦境に立たされている。たとえば欧州では1月に、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(General Data Protection Regulation:GDPR)に違反したとして、5000万ユーロ(当時のレートで約62億円)の制裁金を科されている。
Nest自体もこのところ、さまざまなプライバシー関連の問題に直面してきた。例えば1月には、サンフランシスコ・ベイエリアに住む、ある家族が設置していたセキュリティカメラ「Nest Cam」に、ハッカーが侵入する事件が起きている。このハッカーは、他のデータ漏えい事件から入手したパスワードを使って、このカメラにアクセスしていた。
GoogleがNest Labsを買収したのは2014年のことで、買収額は32億ドル(当時のレートで約3260億円)…以下ソース
https://japan.cnet.com/article/35133064...
返信する