貴重な資源であるリンが地球上から枯渇しつつあるという。
そして専門家はこの問題をこのまま放置し続けていれば、次世代において世界的な大惨劇を引き起こす可能性があると警告している。
リンは、人間を含む地球上のすべての動植物にとって必須のミネラルである。
また採掘されたリン鉱石から製造されるリン酸は肥料に欠かせない成分であり、世界の農業生産を支えている。
問題は、リンは再生不可能な元素であり、今に至っても代替物がなく、なにより採掘される地域が非常に少ないことである。
採掘されるリン鉱石の大半は中国、アメリカ、モロッコ、ロシアなどに偏っている。
そして世界の農産物需要が増え続ける中で、リンの安定供給は徐々にひっ迫してきているのだ。
40人の専門家による国際的な研究チームは、
「この重要な元素を保護するために何もしなければ、この地球上のリンがすぐにでも完全に枯渇する」と警告している。
この50年間において、リン酸肥料の需要は5倍に増加し、世界人口の増加に伴い需要は2050年までに2倍増すると予想されている。
迫り来るリン枯渇の危機に対して、産業界、大学、研究機関の科学者たちは、いまだに準備すらできていないと指摘している。
一説では、現在のリンの消費レベルが続くと80年以内にリン鉱石の埋蔵量が枯渇するという。
しかし先の通り今後の需要がさらに増えるとなれば、あと40年しか持たないとする分析もあるようだ。
中にはあと400年は持つという試算もあるが、
いずれにしてもほとんどすべてのレポートは、さらなる研究が必要とされている差し迫った問題であることに同意している。
リン資源枯渇の問題もまた、我々人類が直面している“待ったなし”の問題であることは確かなのだ。
https://tocana.jp/2019/10/post_119234_entry.htm...
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