「クローズドループ」と呼ばれる新しい地熱発電の方法が注目されています。高温の地層に人工的に水を流し込んで発電する技術で、日本の大手電力の中には、ことし、ヨーロッパで事業を始めるところもあります。
「クローズドループ」は新しい地熱発電の方法で、高温の地層に人工的にパイプで水を流し込み、発生した蒸気でタービンを回して発電します。
高温の地層があれば発電できるため、これまでの地熱発電よりも候補地が多いとされていて、次世代の地熱発電として世界的にも注目されています。
日本企業も関心を寄せていて、このうち中部電力は2022年にカナダのスタートアップ企業に出資し、ことし夏ごろにドイツで商業運転を始める予定です。
会社では、成功すれば世界で初めての商業運転になるとしています。
中部電力の佐藤裕紀グローバル事業本部長は「クローズドループは、世界のゲームチェンジャーになるかもしれない。コストを下げることによって2050年にはコスト効率が最もよい電源になる可能性がある」と話していました。
クローズドループをめぐっては、大手商社の三井物産も商業化を目指して、2023年からアメリカの石油大手と北海道のニセコ地域で実証実験を行っています。
●地熱発電 国内での導入進まず
再生可能エネルギーのうち、地熱発電は、時間帯や天候に左右されずに発電できるのが特徴で、主に地下2000メートルまでの地層から高温で高圧の蒸気や熱水を取り出してタービンを回すことで発電します。
日本の地熱資源量はアメリカ、インドネシアに次いで世界で3番目に多いとされていて、政府も去年秋に閣議決定した経済対策で、地域経済の活性化策の1つとして開発の強化を打ち出しています。
ただ、2023年度の国内の発電量に占める地熱発電の割合は0.3%にとどまっています。
導入が進まない理由として、
▽掘削コストが高いことに加えて
▽有望な開発地点の多くが国立公園内にあって規制が厳しいことや
▽地域住民との調整に時間がかかること
などが指摘されています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250205/k1001471273...
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