「水素」破格に…触媒1粒で効率水分解 ノーベル賞級日本人研究者の偉業
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001 2025/01/16(木) 17:56:13 ID:/RgBJLc4SA
カーボンニュートラル(CN、温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現に向け、安価な水素の大規模供給が渇望されている。水素は燃料として使えるだけでなく、二酸化炭素(CO2)と反応させればプラスチックを製造できる。炭素を環境に排出せず、繰り返し使うことが可能だ。この水素の価格破壊を起こすと期待されるのが光触媒。粉を水にといて光を当てると水素が得られる。日本にはノーベル賞級とされる研究者がいる。(3回連載)
「正直、あと2―3年待ってほしかった。もう少しで実用レベルに到達する」―。英調査会社クラリベイトの2024年の引用栄誉賞を受賞し、堂免一成信州大学特別特任教授は苦笑いした。同賞はノーベル賞の前哨戦にも位置付けられる。水分解光触媒は実用化まであと数歩のところまできている。
光触媒研究は光の吸収波長を広げ、水の分解効率を高める。この二つを両立させる必要がある。太陽光のすべての波長を触媒が吸収できれば、光の利用効率が向上する。光エネルギーで水を効率的に分解できれば生産性が向上する。前者は光触媒の母材、後者は助触媒が機能を担う。そして水を分解して酸素を作る助触媒と、水素を作る助触媒は物質が異なる。そのため母材と二つの助触媒がそれぞれ開発されてきた。堂免教授はこれらを一粒の触媒で実現した。
堂免教授は「一つの触媒で水素を生成できたため、光触媒が実用技術と認められた」と06年の論文の意義を振り返る。二つ必要だった触媒を一つにまとめた研究は高く評価され、英科学誌「ネイチャー」に掲載された。それまでは水素生成と酸素生成の触媒の間にレドックスシャトルという電荷の受け渡し機構が必要で、反応効率が上がらない要因になっていた。
一粒の触媒上で二つの反応が完結すれば効率は劇的に向上する。堂免教授らは窒化ガリウムと酸化亜鉛を固溶させてこれを実現した。窒化ガリウム/酸化亜鉛の界面が酸素を生成し、助触媒のロジウム・クロム酸化物複合体が水素を生成する。エネルギーの小さな可視光でも水素を作れると実証した。
●母材の吸収波長拡大が課題
それまでは光触媒のアプローチは実現性を疑われるほどだった。堂免教授らの論文は人工光合成の研究に火を付けることになる。欧米でも同じアプローチの研究プロジェクトが立ち上がっている。
また水分解の面では紫外光を用いて量子収率100%を達成した。触媒が光を吸収すると電子と正孔が生じる。量子収率100%とは、生成した電子と正孔はほぼすべて水分解の反応に利用できていることになる。
以下ソース
https://newswitch.jp/p/4431...
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014 2025/01/23(木) 07:10:22 ID:MY2A90E84o
まだまだ装置が反応に最適化されてないんだな
てか色々難しいよこれ
触媒が粉だと光を遮るし、かといって面状にしても
手前に出てくる泡が肝心の光を拡散しちゃうし
水素ガスは金属すら脆化させる取り扱いの難しい物質だし
それが最も危険なペアである酸素と一緒に出てきちゃうし
難問山積
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