東京大などの研究チームは13日、生体組織と人工素材が融合した世界最大の「バイオハイブリッドハンド」を開発した
と、米専門誌で発表した。赤ちゃんサイズの手のひらを持つロボットハンドで、培養細胞から作った人工筋肉を収縮させ
ることで、樹脂製の骨格に備えた指5本を、それぞれ独立して動かせる。
骨格も人工筋肉も、水槽内で培養液に漬かっている。人工筋肉を電気で刺激すると、収縮して微細なワイヤを引っ張り、
その先に接続された指を曲げる。10分ほど動作するとエネルギーが減り「疲労」して動きが悪くなるが、1時間ほど休
むと培養液からエネルギー源の糖分を補給し、「回復」して動き出す。
生体組織を使うロボットは大型化が困難で、これまで1センチ程度の大きさが大半だった。大型化に合わせ単純に人工筋
肉を太くすると、内部まで栄養が行き渡りにくくなり壊死(えし)が生じるためだ。
そこで研究チームは、何本もの細い人工筋肉を「のり巻」のように1本にまとめて壊死を回避し、握力の強化にも成功。
全長約18センチで、手のひらのサイズが約6センチのバイオハイブリッドハンドを完成させた。
もっとも、人工筋肉はまだ力が弱く、ごく小さい物しか動かせない。研究チームは、リンゴ1個を持ち上げられるように
することを当面の目標とする。40日程度稼働させると衰えるため、長寿命化も課題だという。
東京大の竹内昌治教授(組織工学)は「今は基礎研究段階だが、将来は筋収縮で動く義手の開発や動く筋組織を使った薬
物試験など、工学から医療まで、幅広い分野に役立つ可能性がある」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/02cd1494088c5708a7eeb...
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